mixiの記事に「どんな遅刻の言い訳なら許される?」という記事があった。
そのタイトルを見た瞬間、記憶ははるか昔の職場へ…。
その職場は求人広告を作る会社で、私の部署はラフデザインをつくるところだった。
そこに、私より10歳ほど年上のベテラン社員(仮にAさん)がいた。
某有名美大を卒業し、漫画家のアシスタントを長いことやっていたということでまた個性的というかなんというか。
その会社の始業時間は9:00だったのだが、Aさんは毎日毎日、必ず2、3分遅刻してきた。
毎日毎日、始業から2、3分後にドタドタと駆け込んできて、誰に言うともなく遅れた理由をつぶやいてた。
その理由というのがまたぶっとんでいて、今でもいくつか思い出せる。
さてその理由とは。
「電車が遅れた。」
(これはベースになる理由。ここから色々なバリエーションが発生する。)
「駅の階段を高校生軍団が上がってきたので降りられなかった。」
(例えばこんな風に。)
「(自宅の)最寄駅まで車が渋滞していた。」
(Aさんは最寄駅まで徒歩である。)
「お父さんが先にトイレに入っていた。」
(だから何だ。)
そして、数ある中での最優秀賞は…
「(会社の)駅からタクシーで来たのだけど、信号が全部赤だった。」
(もう最高! 人生を達観しているとしか思えない。)
こう言っちゃ悪いけど、誰も何も言わなかったし、毎日今日はどんなことを言うのか密かに楽しみにしていた。
今思えば多分、始業時間が9:03と勘違いしていたんだろうな~。
教えてあげればよかった。
オールドローズ。