昨日、文庫本のことが出てきたのでつづきを。
先々週だかその前だかの日曜日に、「五輪書」を読んだ。
最も、少ししか読めなかったのだが、5年ほど前に買ってそのままになっていたのをやっと読み始めた。
正直言うと、「孫子」を先に読んでいたからか、衝撃を受けたというほどでもなかった(「孫子」より劣るというワケではない)。
まぁ戦術について述べた「孫子」と武道の「五輪書」は違うと思うが…。
30歳頃この「孫子」を読んで、「風林火山」はもともとここからきた言葉だったのだということを始めて知った。
つまり、「軍隊はこう動け」と言っているワケだが、漢文を覚えていないので簡単に書くと
その疾きこと風の如く
その静(しずか)なること林の如く
侵略すること火の如く
動かざること山の如し
というものだと知って、その情景を思い描いて心の中で感嘆の声をあげたのだった。
ちなみに自分に関して言えば、「風」と「火」は弱いですねw
中国思想、特に今日は書かなかったが「老子」を読むと、いいものも悪いものも全て飲み込んでしまう懐の深さというか、器の大きさに癒される。
青磁色。