昨日「白夜」のことを書いて、改めて頭の中で歌詞を思い返してみた。
すると、今までずっと聞き流していた部分で衝撃を受けた。
「♪闇と光の間で さまよい続けていよう」
というところ!
こんな過酷なことがあるだろうか!
光の中はおろか、闇の中にさえもいられないんですよぉぉぉ!
どちらの世界にも属さずさまようんですよぉぉぉ!
まぁ恐ろしい!!
そのすぐ前で
「星も見えない~」と歌っているけど、いっそ闇の中なら「星」という希望、目印がある。
人はその属性によって他者との関係を図るものだ。
自分の居場所がはっきりしないということがどんなに不安で恐ろしいことか。
それでも「さまよい続けていよう」という、これからその状況の中で苦悩するであろうことを覚悟しているかのような言葉。
背筋が凍ります…。
この歌が発表された当時、若かった自分は、強くなることは傷つかなくなることだと思っていた。
だがそれは、自分の気持ちに夢中で、真の苦悩を知らない幻想から出た発想だ。
生きているんだから、打たれれば痛い。
「強くなる」ということは打たれ強くなることだ。
受けた傷を自力で癒し、それを忘れ去ってしまうのではなく、その傷さえも抱きしめて一緒に生きていく気持ち。
その傷跡とリンクして、他者の傷がわかる気持ち。
他者と傷を共有できる気持ち。
そして、自分の意思ではどうにもならないことを受け入れる気持ち。
その先が、幸福も不幸も結局は同じものだと達観したような
「さまよい続けていよう」ということになるんじゃないだろうか。
などと勝手に解釈している私w
パープル。