先日、ボン・ジョヴィが出ているということで「大人のロック」という雑誌を買った。
買う前に店頭で見てみたら、立ち読みで済みそうだったけど買ってしまった。
なんで最近、いつもサングラスをかけているのかなぁ~もったいない。
相変わらず、他のページは読んでもわからなかった。
ところで、付録に「名言カレンダー」というものがついていた。
12ヵ月分+今月の13枚分(13組のバンド)の写真と、そのバンドのメンバーの名言が書いてあるもの。
ボン・ジョヴィは6月で、リッチー・サンボラの言葉が載っていた。
この人に限らないけど、名言という割にはみんな普通のことを言っているんだな~と思った。
若しくはバンドについて知らないため意味がわからないもの。
それで思ったのだけど、今まで数十年見続けてきたプロレスの方が、むしろ演技性が強いというか芝居がかっているというか、そういう要素があるのでそれに慣れてしまって物足りなく思うのかもしれない。
ロッケンローラー(大友康平的発音)は「素」が大事なのかな~。
中高生の頃は、プロレスラーの芝居がかった名言に非常に感銘を受け、生徒手帳に書いていたりした(笑)
よく考えると、内容は普通に世間に受け入れられるものだし基本的にポジティブで単純明快な、若者にタメになることを言っているのだけど、表現が特殊だったんですね。
今思うと、その中でも特に特殊だったのがアントニオ猪木自伝のタイトル「君よ苦しめ、そして生きよ」。
「苦しみから逃げるな」とはよく言われるけど(最近はあまり言わないが)、積極的に(?)「苦しめ」というフレーズが逆に刺激的なんですね。
今考えれば、苦しむことと生きることを選択することの間には何の関連性もないわけだけど、このタイトルを見るとまるで苦しまなければ生きて行けないようにも取れる。
おそらく、それである一部のタイプの若者は「困難に挑戦する」とか「壁を越える」とかいう概念を触発され、自分の生存権に自信を持った部分もあったと思う。
同じ内容でも、この狂気じみた表現でなければ心に響かないタイプというのがいるんですよ(汗)
猪木さん自身はどういうつもりで言ったのか、自身の体験から自然に出た言葉かもしれないが、確実にこのタイプの人間の救いになっていた。
今はプロレスラーもプロレス界自体も当時より開かれたというか、大分一般社会との親和性が高くなり、プロレスラーのセリフも「愛してま~す!」に代表される、一般的なものが増えた。
大きい大会の最後には優勝者がどんなことを言うのかも楽しみの一つになっている。
名言を聞けること、好きな言葉が増えることは一種の幸せですね。
ベージュ。