十何年前から太極拳をやっている友人がいるのだけど、その方が出場するフェスティバルを見に行った。
県内の某市の太極拳サークル(?)が一同に会して発表会みたいなのをやる大会だった。
その方は、太極拳を始めてから体質が強くなり、それを見て「多分私も体質に合っているような気がする」と勝手に思っている。
思っているだけで未だに何もやっていない(笑)
ちゃんと見たのも今回が初めてだった。
さて会場は駅から少し遠くて、歩いている時に少し不安になってきた。
すると前から歩いてきた人に道を聞かれ、それがなんと同じ目的地だったのでそこからその人と一緒に行った。
幸いそこからはすぐにわかり、目的地のある敷地内に入ってからは「ワー広い」だの「楽しそう~」だの言いながら楽しく話しながら無事着いた。
開会式のあと、まず初めに「特別演舞」というものがあった。
多分これは太極拳ではないと思う。
ジャッキー・チェンみたいな動きをする人がたくさん出た。かっこいい~。
その後、各会の演舞開始。
写真は友人の会の、剣を使った演舞。
なんだか別人のように見えた。
太極拳というと、白い衣装を着て中国っぽい音楽に合わせて動くシーンしか見たことがなかったけど、いろいろイメージと違う部分もあり、おもしろかった。
まず、衣装がカラフルだった。
光沢のある素材で、白、黄、ピンク、赤、青、茶、とそれに近い色。
色を統一している会もあれば、一つの会の中で色々な色がある場合もあった。
それから小道具。
剣の他、扇や、ラケット&ボールを使う会もあった。
そして音楽。
もちろん、中国っぽい曲もあったが、友人の会一回目は「パッヘルベルのカノン」のアレンジ(歌入り)。
その他のクラシックでは「タイスの瞑想曲」もあった。
他、多分あれはX-JAPANの有名な曲、それと昨年ブレイクした50代女性演歌歌手の歌、あとはわからないが、バラード等テンポのゆるやかな曲であればなんでもいいのかな? と思った。
ゆっくりな曲にゆっくりな動作を数時間見続け、催眠術にかかったような気分になってきた。
最後は、なんだか凄そうな人の個人演舞。
この時だけ、音楽がなかった。
それまでは周囲の観客席でもそれなりに小声で雑談があったのだけど、この方の演舞が始まると次第に静かになり、途中からはほとんど何の音もしなくなり、中央で一人演舞をするその人に会場中が集中した。
そして演舞が終わり大きな拍手。ラストが引き締まった。
途中、1時間ほど食事に行ったが、フェスティバルの開演時間は5時間。
それが、ナゼかあっという間に過ぎた。
外に出ると、普通に動いている人たちの動作が若干速く見えた。
なんだか不思議な一日だった…。でもおもしろかった。
革色。