ちなみに、その1号館でとある画家の個展もやっていた。
私は古典が好きなのでこの人の個展を見たことはないが、メディアに出始めたのは17~18年前だったかな?それからはカレンダーや絵葉書その他でよく見かける。
物理的な理由で足だか口だかで絵を描いているのだが(どちらか忘れてしまった)、絵と一緒の画面に書いている詩も共感を得ているようだ。
メディアの戦略云々もあると思うが、相田みつをやこの人のように、決してアカデミックな人ではないが、だからこそできる素朴な表現が癒し的な意味で支持されているのだと思う。
それにしても、技術は2の次と思っていいと思うが、18年前よりずっと画面構成が良くなっていると思う。
やはり継続は力なり、なんですね。
ただ、この人のファンの一部には言いたくないが不遜な印象を受ける人もいる。
「口で描いた」というのも一つの経歴であり個性であり、手で描いた絵と等価値であるのに、人に話す時もその点を避けているというか…。
いかにも「アタシはそんなこと、全然差別してないのよ」と言わんばかりに…。
又、いつだったか「ナポレオン展」を見に行った時、その中に「レカミエ夫人」という、パリの3大美人と言われた人の肖像画があった(ちなみにそのうちのもう1人はナポレオンの皇后ジョゼフィーヌ)。
このレカミエ夫人は複雑な事情があり、財産譲与のために実の父親と書類だけの結婚をしたのだが、その辺の事情を知らない人が興味本位で「実の父親と…」「実の父親と…」と囁いているのがあちこちで聞かれた。ウンザリだった。
もっと素直に見ようよ…。こんなかわいらしい人なのに。
オフホワイト(この肖像画でレカミエ夫人が着ているドレスの色。優雅なポーズから作り出される、薄く柔らかい生地のドレープ感がすばらしい)。