いつの頃からか、気に入った文庫本をお守り代わりに持ち歩いている。
20代の頃は、マルクス・アウレリウスの「自省録」。
30代は「老子」、「武士道」。
いつ何時でも、自分の矜持を保ち続けられるように。
そして最近はずっと「風姿花伝」。
能楽の祖、世阿弥が記した能の聖典。
格調高い芸術論、日本の美意識の教典。
銀座松屋で開かれた「観世宗家展」で、この「風姿花伝」の世阿弥の直筆を見ることができた。
約600年も前のものであり、展示するだけでも負荷がかかるということで、今回限りになるという。
世阿弥が書いた文字。感動のあまり気絶するかと思った。
人格統合の最終目的は不動心かもしれない。
何物にもとらわれないニュートラルなマインド。
人としての尊厳である「自由」は、ニュートラルなマインドから生まれる。
過去にとらわれ未来を案じ、常に「ここではないどこか」に思いを馳せ、今この瞬間にできることから目をそらし、勝手に焦燥感を感じていた時代、時間は無意味に過ぎて行った。
時間と自分は分断された。
この世の現象は常に2つのみ。
統合と分裂。
能の神髄は、一瞬に永遠を込める。
今この瞬間に過去と未来が混在する。
「今」この瞬間に集中した時、
時間は自分自身になる。
p.s.銀座に行った時に必ず買う、ダロワイヨの紅茶を買おうと思ったら、店舗が移転していた。
ダロワイヨと私は分断された(泣)
本日の気分は「若竹色」。
何ヵ月も放っておいてナンですが、今日はいきなりショックです。
このブログをリンクしているHP「ROSE KHAOS」の他に素材サイトを持っているのだけど、某企業から昨年の11月にそのサイトの作品を使わせてくれとアクセスがあったのに今頃気がついた。
なんと10ヵ月も前ですよ。
自分の管理責任とはいえ、せっかくの機会をフイにしてしまい、1時間くらいのたうちまわった。
先方には「事情があって長いことネットを開けませんでした(テヘ)」と言うしかない(テヘは言ってませんが)。
また機会があれば協力したい旨も伝えたが、1分1秒を争う広告業界、こんな相手とは仕事をしたくないでしょう。
ROSE KHAOSの方でも2年に1回くらいはこういうことがあるが、ちゃんとした(?)素材サイトへのアクセスは初めてなので、それ自体は非常に嬉しい。
最近私はリア充(古い?)です。締め切りもクレームもない世界で、静かに平和に過ごしています。
昨日は近所のシアターに能を観に行った。
座った途端に眠くなり、前半は居眠りしながら観た。なんて失礼な。
東海道線の通勤では立ったまま眠るのが常識だが世界は広い。
座っていても居眠りがタブーの場所で常識の壁を破り、今日私は人として一回り成長した。
先日も某カフェで2時間ほど居眠りしてしまったし、緊張から解放されたからか最近は座ると眠くなる。
エメラルドグリーン。
ここ2、3年、自宅の卓上カレンダーを自分で作っている。
今日やっと今年の分を作った。
コレは8月分の写真。昨年の暑中お見舞いの試作3作のうちの一つ。
写真自体は気に入っているのだけど、バラの色が暑苦しいのでボツにしたもの。
出番ができてよかった。
9月分。昨年のバラとガーデニングショウの写真をHPにupしていないのにハガキを作ったりカレンダーを作ったり。
ちょっと加工しすぎたかな?
11月分。なんとその前の年のバラとガーデニングショウのもの。大理石模様のバックが気に入っている。
毎年言うまでもなくバラの写真なのだけど、昨年はあまり撮っていなかった。
それで、昔のをひっぱり出してきたりして、まぁ加工によって随分変わるのでいいのだけど、気に入っている写真はさすがに飽きる。
今年はもっと撮っておこう。
コーヒーブラウン。
昔、伊藤みどりの頃はフィギュアスケートが好きでよく見ていた。
みどりのジャンプは別格で、自分としては表現力は気にせず、あのジャンプを見られるだけでよかった。
その後、ボナリー、キャンデローロ、ケリガン、ハーディング、…少し飛んでリピンスキー、クワンあたりまではなんとなく見ていたのだけど、最近はすっかり見なくなっていた(と毎年書いているような気がする)。
ところが、今年TVをつけたりチャンネルを回したりしていると、偶然浅田真央が演技をする直前ということが何度もあった。
ということで今回のNHK杯(でしたっけ?)を見たのだけど、浅田真央にはホントに驚かされた。
3年前に出てきた時は幼い印象しかなく、特別興味はなかったが、今回の演技を見た印象を述べてみると。
見たこともないポーズは他の人にも共通するものなのだろうか? よくわからないが、何年ぶりかで見た者には斬新なポーズ、動きに加え、手先まで神経が行き届き、流れるようなというか舞うようなというか、なんとも表現の仕方に困る手(腕)の動き。
ちょっとニュースで耳にした話によると、体幹を矯正しているだかなんだか、そんなことを言っていたが、安定感のある演技はそのせいなのだろうか。
ダンス向きの3拍子の曲に乗り、最後まで動きが止まらずに目が離せなかった。
解説の人が、「男子の要素を持ったプログラム」と言っていたが、そういえばそうだ! とハッとした。
昔見ていた男子の選手がこんな感じだったと思う。
3年でこんなに変わるんだな~すごいな~~。と感心&感動しきりだった。
あと思ったのが、フリースタイルの時の黒の衣装が非常によく似合っていたこと。
浅田真央は、普段はそれほど黒が似合うとは思えない。どちらかというと、ショートプログラムの時の藤色(~ライトブルー)が似合うのではないかと思う。
それなのに、あんなによく似合っていたのは演技が素晴らしかったからに他ならない。
たまにこういう、色を自分のものにしてしまうということはあるのだけど、18歳で、しかも一瞬であれは凄いとしか言いようがない。
色彩は本来、人や物を引き立てるツールであって、色彩だけでは何の意味もないのだが、あの黒は単なるツールではなく、まるで浅田真央とコンビを組んでいる生き物のように見えた。
3年前に出てきた当初から「ミラクルマオ」と言われていたが、やっと私にもわかったのであった。
ライトブルー。
ベネチアンマスク買っちゃった♪ ハーフタイプ(というのかな?)だけど。
偶然見つけた輸入雑貨店にあった。
その名も「ヴェニスの商人」ですよ!
記念すべき1st.マスクです。
もともとは違うものを探していたのだけど、通りかかったら店の雰囲気に目を奪われ、吸い寄せられるように入ってしまった。
探していた物もこの店で気に入ったものがあったし、めでたしめでたし。
写真のカードはタロットカードの「0(ゼロ)=愚者」。
大昔に買ったもので、当時はよくタロット占いをやっていたが、もう10年以上(多分)やっていない。
昔はタロット占いだけは信じていたのと、任意でシャッフルした結果出てくるカードを見るのが楽しかった。
愚者といっても愚か者ということではなく、原型は吟遊詩人で、束縛を受けない自由人、旅人、といったキーワードを持つキャラクター。
トランプはタロットカードが発展した形のものなのだけど、この「愚者」はトランプではジョーカーに姿を変えている。
モーブ。
よく、「週刊○○」といって、毎週500円くらいで揃える特集本がありますよね。
1年くらいのスパンで全て揃うのだと思うけど、いつの間にかカテゴリーも増えて付録つきのものもあったりして、多彩になってきている。
それで、TVCMで見たのだが今度、美術館シリーズが出るそうだ。
1回目は「ルーブル美術館」で、モナリザの謎の解説の紹介をしていた。
だけど、この手の美術館もの、もう何度も同じようなものが出ているんだけど…。
モナリザの謎も、新しい発見でもあったのだろうか。
それなりの機関では常に研究をしているのだろうから、いつ新しい発見があってもおかしくはないけど…。
ちょっと気になったので買ってみて、以前買ったものと読み比べてみようかとも思う。
緑。