マリー・アントニオの日記へようこそ…今日の気分を、好きな薔薇の花の色にたとえて日記に綴っています。現実には存在しない色もありますがそこはご愛嬌?
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マリー・アントニオ
性別:
非公開
自己紹介:
生年月日:1967年
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★日常、趣味、その他について感じたことをとりとめもなく綴っています。
★上記HPも興味があったら是非見てください。イラスト、ショートショート、エッセイ等を載せています。
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今日、5月にチケットを取った「アクロバティック白鳥の湖」を見に行った。
ひとことで言うと…正直いって期待はずれだった。
主役の2人のアクロバティックな演技は素晴らしかったのだが、いろいろな意味でその魅力が十分に伝わらなかったように思う。
まず舞台装置。
通常、クラシックバレエの「白鳥の湖」は、第一幕が開くと湖に白鳥が泳いでいるシーンがあるのだが、それは模型の小道具だったりシルエットだったりする。
それが、白鳥というかアヒルのおまるのようなのが出てきて、いきなりテンションが下がった。
しかも妙に大きい。
後に出てくるラクダやゾウと同じ大きさというのはどういうことでしょう。
又、あれだけアクロバットが凄いのだからシンプルに背景のシルクスクリーンだけにした方がいいように思うのだが、なんだか舞台全体に森を模したチープなアーチのようなものがかかっていて、上にはこれまたチープで中国チックな白鳥のエンブレムらしきものが2つ。
しかもこれまた妙に大きい。
それから演出について。
シリアスな演技の直後になにをしたいのかわからない、中途半端なクラウンのような役割の人が出てきて、どう反応すればいいのか疲れた。全幕通して緩急がなかったように思う。
これを見て、4月に見たシルク・ドゥ・ソレイユの「ドラリオン」は凄すぎると改めて思った。
特にクラウンの演出が素晴らしかった。
ところで、もしかしてこれって、シルク・ドゥ・ソレイユを激しく意識しているっぽいかも…。

だが悪いが、演技は素人目に見ても違いがよくわかる。私は違いのわかる女(爆)というか、両方見れば多分みんなわかる。
例えば、シルクの超絶的な演技を差し引くとしても、コール・ド(群舞=主役の背後で大勢で踊っている人たち)の揃わなさ加減は見ている方が心配になる。
いやもしかして、これはコール・ドではなくソロの集まりで、みんなで成功させようとする気持ちがシンクロして自然と同じポーズになったのか! 素晴らしい。
又、「大きい白鳥の踊り」の群舞の人たちは、ロングスカートのチュチュで見えなかったが、あれは絶対片足が台車に乗っている。
中国雑技団の見せ場であるアクロバットや演技がいろいろあったのだが、明らかに観客にわかるミス(小道具を落とすetc.)が2回もあり、休憩を挟んで幕が開く時、左側の幕が一瞬ひっかかって左右対称に開かなかった。
見れば見るほど心配になる。
この演目は、オデットが王子の肩や頭のてっぺんで舞うところが目玉になっているのだが、もしかして落ちやしないかとだんだん心配になった。
こんなところで人の心配をしたくない。シルク・ドゥ・ソレイユならミスすることは100万分の1もありえない。
総じて、シルク・ドゥ・ソレイユのような、いろいろなジャンルが完璧に融合して新しいものを作り上げたというようには見えず、中国雑技団が「白鳥の湖」のコスプレをしているような印象を受けた。
これはこれでまた興味深かったと言えるかもしれない。ただしポジティブな興味ではないが。
これから見てみたい方に1点注意事項があるのですが、ありえないことがあります。
例えが古いが「白鳥の湖」でこれがないとは、ナントカの入っていないコーヒーです。
それは…黒鳥の32回転。ありません。12回転だった。
まぁいくら中国雑技団のスターといえども、バレエができるわけではないのだから仕方がないといえば仕方がないが…。
主役の2人のアクロバットは素晴らしいのだから、いっそのこと他の雑技は全てやめてこれだけにしたらどうかな~。

韓紅。

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