先週のワールドプロレス。
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアが始まった。
「スカイハイ」を聴くと、どうしてもマスカラスを連想してしまうが、飛び技の多いジュニアの祭典のテーマとしてはいいかも。
私の好みでは、G1に比べていささか落ち着いて、特に誰を押すというわけでもなく見ているのだが、今年は応援したい選手がいる。
それは、AKIRA。同年代に思い入れのある私としては、やはりライガーやAKIRAに注目する。
おまけに、AKIRAは何年ぶりかでベテラン勢として若手の壁となっての出場。
勝敗はともかく、試合内容に非常に注目している。
AKIRAはもともと、顔の造作が不気味(失礼!)だが、その不気味さはプロレスラーとしては有利な個性かもしれない。
おまけに、その不気味な顔が歳を重ねて渋くなり、表情も深みが増し、なんともいえない魅力的な風貌になっていた。
加えて、AKIRAはペイントが非常に似合う。
昔も全面白塗りのペイントをしていたが、顔だけを見ればムタよりも不気味で怖いくらいだった。
今回は、赤ラメのパンタロンで登場。似合いますね。
この赤ラメパンタロンも非常にイイ。
というのは、例えば暗闇で懐中電灯で顔を下から照らすと凄く怖いですよね。
あの面積の広い赤ラメが、その効果を出しているんですよ。
舞台もこなした経験からか、動きもメリハリがあって一つ一つのポーズが美しく、流れるような動き。
フィニッシュのムササビプレスはこれまた美しいポーズで飛んでくる。
このムササビプレスの、現在のポーズが出来上がったのはnWoに入ってからだと記憶しているが、そういえばAKIRAのこういった個性が際立ってきたのはnWoに入ってからだと思う。
コーナー上に立ち、まず一度見得を切ってから飛ぶ。
飛ぶ時には普通に両手を上げているのだが、落ちて来る時に手首を下向きに折り、おまけに指を全て開いてカギ状にしているものだから、まるで猛禽類が獲物を捕らえるような感じになる。
フィニッシュにふさわしい、ゾクゾクするようなポーズだと思う。
実際、AKIRAがこんなに魅力的な変貌を遂げるとは思わなかった。
新日のロゴにあやかって言えば、普通のライオンだと思っていたら、いつの間にかキメラになっていた、みたいな。
スーパージュニアの間はAKIRAを見られると思って、いつになく舞い上がっているのであった。
赤紫。