シルヴィ・バルタンの歌が妙に新鮮に聴こえるわけについて、気がついた。
2年ほど前までの一時期、エアポケットというか、しばらく音楽を聴いていなかった。
そしてボン・ジョヴィを聴き始め、今までの2年間ほとんどボン・ジョヴィしか聴いていなかったといっても過言ではない。
ということは、久しぶりに女性の歌声を聴いたということになるのです。
しかも、洋楽やJ-POPを聴いていなかった私は、ハウンドドッグとシャンソンを除いて、歌声そのものをあまり聴いていなかった。
そこへもってきて、フレンチポップの明るく楽しい女性の歌声。
そしてこの曲、この歌詞。
先日書いた第一曲目の「あなたのとりこ」などは、歌詞だけを見るとバラードではないかと思うくらいだが、曲と合わさるとまるで空に舞い上がるようなイメージになってしまう。
最初のフレーズである「どうしようもなく、あなたの方に引かれてしまうの」が繰り返し出てくるのだが、これだけ明るく繰り返されると無条件にかわいらしいですね。
「風にたなびくように」とか「雨のあとは太陽がくる」とか、ほんとに人間の手には負えなくてどうしようもないですね。
それで、実はここからが本題なのだが、しばらくバルタンを聴いてそのあとにボン・ジョヴィを聴くとその対比が鮮やかで、ボン・ジョヴィまで新鮮に聴こえてくることに気がついたのです!
特に、それこそどうしようもない運命に翻弄されてしまったビリー・ザ・キッドを歌った「ブレイズ・オブ・グローリー」の、どうしようもない悲しさは10倍くらいになって聴こえてくる。
一番好きな「イッツ・マイ・ライフ」の、人生に対して叫ぶように対峙するエネルギー然り。
踊るように歌うバルタン、叫ぶように歌うジョン。
共通していることは、どちらもポジティブで前向きである。
天色。