なんでもできるといえば、ちょっと違うかもしれないけど思い出した。
昔、友人(A子さん)のパートナー(Bさん)の友達(Cさん)を紹介された時のこと。
話を聞いた時は、A子さんのアパートに遊びに行って、そこでBさんが説明してくれた。
それによると、Cさんというのは資格を40個持っているということだった。
それを聞いて、一応驚いたフリをしなければ失礼なような雰囲気だったのでちょっと大げさに驚いて見せた。
というのは、何度かこういうことがあると、最初その人の話をしてくれる時はやはり長所を誇張気味にいう向きがあるということがわかってくるのですね。
ただ、その事実は事実なのだろうから、話半分に聞いておいた。
さて4人で会う当日。
実際、話半分に聞いておいてよかったという結論に至った。
あのね、資格を40個持っているからなんでもできるということにはならないのね。
全体的に奇をてらった自慢話が多かったが、特に印象に残った言葉が、
「(資格40だから)いつ仕事を辞めても次にどんな仕事でもできる」というもの。
どうせアピールするなら、もっと素直に「資格取得が趣味」と言えばずっと印象がよかったのに。
A子さんとBさんは、私にCさんと付き合ってほしい理由があった。
いわゆる「ヒミツの関係」で、それをジャッジしない人(つまりCさんと私)を味方に欲しいのだった。と思う。
ご期待に添えなくてすみません。
ついでだけど、Bさんはダンディーな中年でかなり人目を引く方で、何度かスーパーやファミレスで家族でいるところを見かけた。
Bさんの方はもちろんそそくさと姿を隠した。
利休鼠。