現在取っている新聞の投書欄によく投稿している人がいて、その人の職業が「版下(はんした)制作」と書いてある。
版下の仕事、今でもやっている人いるんですね。
これは昔、出版物の制作過程の一工程にあったもので、PCで制作できるようになった現在ではもうなくなったと思っていた。
例えば、求人広告の場合でいうと大まかな制作過程としては、各コマについて
1.原稿(ラフ)をつくる
2.写真植字(写植)…文字を打って印刷する
※昔、活字を一文字ずつ拾って組み合わせていた工程
3.版下…ラフを参考に、その文字を台紙に切り張りして形をつくる
4.製版…仕上がった各台紙を出版する広告紙用の台紙に並べて印刷する
という流れで、15年ほど前にウインドウズが出て、急速にPCでの制作に切り替わるようになるまではこういった流れだった。
それまでは各工程がそれぞれ一つの職種としてみんな違う人がやっていたのだが、今は3までは一人でできるんだもんね。
便利になったけど当然あぶれる人は出てくる。
それで、冒頭の版下制作の仕事をしている人は、昔からの付き合いで仕事を回してもらえるのではないかな~と勝手に想像している。
こういうのって、人徳というのだろうか。
シアン。