マリー・アントニオの日記へようこそ…今日の気分を、好きな薔薇の花の色にたとえて日記に綴っています。現実には存在しない色もありますがそこはご愛嬌?
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マリー・アントニオ
性別:
非公開
自己紹介:
生年月日:1967年
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★日常、趣味、その他について感じたことをとりとめもなく綴っています。
★上記HPも興味があったら是非見てください。イラスト、ショートショート、エッセイ等を載せています。
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 番組表を見たら、夜の某番組でまたもや「マリー・アントワネット」の特集があるようだ。
この人の特集はもう今までに何度あったかわからないけど、また新しい解釈が出たのかな。
もともと、日本で広く知られるようになったのは池田理代子の漫画がキッカケらしいのだが私もその中の一人なわけで。
彼女に常にまとわりつく伝説に、例の「パンがなければお菓子を食べれば…」というのがあるが、これも時代によって大分解釈が分かれるそうだ。アントワネットが処刑された直後は、彼女に対する評価はひどいものだったらしく、このセリフが彼女に対する悪意を呼び起こす呼び水のように使われていたらしい。
私が『ベルばら』→フランス革命への興味、とベルばらファンの定番の道を歩みいろいろな本を読むようになった頃には、このセリフの解釈は

①先王ルイ15世の娘の一人アデライードが言った言葉をすりかえた
②アントワネットの言う「お菓子」とは、彼女の好物「クグロフ(シンプルなケーキ)」のことで、「パンをくれ」と訴えた平民階級ではクグロフは主食の代わりにされていた。

その他あったと思うが、一番最近では②が有力だそうだ。つまり、「パンがない」という訴えが、「食べるものがない」という意味だとはわからなかったということだ。
今日の番組ではどのように解釈されるか興味深い。
でもね、外の世界を知ろうとしなかっただけで、もともとの性質は非常に純真だったと思われる。結果的にそれがアダになったんだろうけど。
飢えて宮廷になだれ込んで来た殺気立った民衆の訴えを受け入れ、「この宮廷にあるパンを全部あげなさい」と言ったそうだ。あくまでも優雅に、毅然として、慈悲深く。
そのかもし出される王妃としての威厳に民衆は畏怖を感じておとなしく帰ったそうだ。
『余ったものをくれてやる』というのではなく、身銭を切って痛みを分かち合うのは善意の基本ですね。←偉そうですね、歳末助け合いにも募金しないのに。
おそらく『ベルばら』世代は、アントワネットの人物像について、池田理代子の影響をかなり受けていると思われる。それはどんなものかというと…。

皇室という環境と持って生まれた性質から、ある面では無邪気で純真で明るく、人の心を捉えて離さない。
しかし時に軽薄で物事について深く考えるということをせず、小さな困難が起こるたびに現実から逃げていたが、自分の好む好まざるに関わらず怒涛のような外界からの激流に翻弄され、絶対王政という価値観を根底から覆される。
そして生死をかけた困難によって初めて自分が何者であるかということに目覚め、
思慮深く勇敢な人間に成長し、自己の運命を受け入れ、本来の、王妃としての役割を全うして絶命する、というドラマに感動するというものである。
処刑の日の、地下牢から階段を上がる場面の肖像画を見たことがある。
アントワネットが再評価されてからの肖像画らしく、それはまったくもって神々しく
描かれている。
横から見ている構図なのだが、左側に暗い地下牢、右側に光が差し込む階段。
後ろ手に縛られたアントワネットが、その光を受けて、毅然と顔をあげて階段を登るところである。
文字を左から右に書くヨーロッパでは、絵の構図の左右の向きも意味があるのだそうだ。
例えば、横向きの人物が右向きか左向きか、又遠近法で書かれた道は右上がりか右下がりか、等。
そういえば、ロシア皇室の誰だかの話で、馬上の人物像が右向きなので不吉だ、みたいなことを言っていたような気がする。右向きは異質なものなのだろうか。
そのせいもあって(計算に入れて?)このアントワネットの肖像画は現実離れして見えるのかもしれない。
ちなみに話は全く変わるけど、シュミが悪いと言われつつも私はスタローンものが好きなのだが、ロッキー4のドラゴについてもアントワネットと同じ意味でドラマ性を感じ、シリーズ中で一番好きである。
最新作の「ロッキー・バルボア」早く見たいなぁ~。


「王妃のお髪(ぐし)の色。」(←アントワネットの義弟=ルイ16世の弟がひとこと
このような軽口を言えば即座に宮廷中に流行した)

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