不思議といっても自分が納得いかないだけで、他の人にとってはどうでもいいことなのだが。
もう15年以上前のこと。
前日に上司に頼まれたことがあって、朝会社に行く前に別の場所にある本部へ寄った。
その時に本部の人に、用件とは別に上司宛の封筒をあずかり、「大事なものだから確実に渡して」と言われた。
その封筒はA4サイズのピンクの封筒。それをバッグにしまい、会社へ行った。
その日遅れる予定だった上司は、始業から何時間かして出勤してきた。
それで、預かった封筒を渡そうとしたのだが…。
…ない…。
自分のバッグはもとより、机、棚、テーブル、秘密の小箱(なにかの会費等が入っているだけのお遊びのようなもの)、どこを探してもない。
ちなみに小箱のサイズはA4封筒より小さい。入るわけはないのだが、ものを探す時ってどうして絶対にないとわかっているところまで探してしまうのでしょう。
その部屋はもともとプライベート性の高い部屋だったので誰も入っていないし、なくなるわけはないのだが。
それでアセッて探しながら、えーっないないワーキャーどうしようと騒いでいたら、上司が「もしかしれこれのこと?」と言って青いA4サイズの封筒を示した。上司が言うには、内容から察するにこれだと思うということなのだが。
いやでも、私がもらったのはピンクだったんだけど。その時に、A4のピンクの封筒は珍しいと思ったんだから。
でも他にそれらしきものはないし、多分それだということで落ち着いた。
いつの間に色が変わったんだろう。それにいつの間にバッグから出ていたんだろう。
まぁバッグから出ていたのはいいとして、色の件はどうしても納得いかないので、本部に電話までして朝の人に「絶対ピンクでしたよね?!」と確認した。
その人が何と回答したのか覚えていないのだが、納得のいく答えではなかったような気がする。
あとでなにかで知ったのだが、脳の働きの関係で色が変わって見えることがあるらしい。
ただ自分が体験すると、もしかして頭がおかしくなったのかとか病気なのかとか、まぁ頭の方はもともとだからいいけど、病気だったら入院するのかとか、えーっそうしたら手術するの?! とかもしかして余命何日かも! とか妄想が始まってしまうのであった。
その数年後、TVのサスペンスドラマで、何色だったか証言をしてくれた人が、色が変わって見える状態の時だったので信憑性が…というのがあって、封筒事件を思い出した。
証言やアリバイほどではないにしても、実生活でも信号等、色彩を頼りにしていることもあるので、不便があると困りますね。
ところで未だに思うのは、変わるにしてもピンク→青というのは何か理由があるのかということなのだが、積極的に調べてはいないこともあって、今のところ明快な答えは得られていない。
封筒のピンク(こんな色だった)。