マイミクさんから、小橋が出るという情報を聞いて「泣ける歌」という番組を見た。
どんな番組かは知らなかったが、多分、ゲストが感動した歌のエピソードがあるのだろうということは察しがつくので、小橋のような人がどんな歌に感動したのか興味があった。
大まかに説明すると、小橋というのはプロレス界の偉人で、一昨年の12月には大病からありえない復帰をし、もはや生ける伝説のようになってしまった人。
その大病中に心の支えにした歌が紹介された。
その歌とは、甲斐バンドの…えーと、なんだっけ…(汗)
「熱狂」? 「ステージ」?
すみません、タイトルはもう忘れかけています。
というか、大事なのはそれを見て感動したことなので、タイトルの問題はご容赦ください(汗)
実は甲斐バンドの歌を聴いたのは今回が初めてなのだけど、普通の状態の私が今なんとなく聴いても、なかなかいい歌だと思った。
小橋の入院中にあるファンが送ってくれて、それ以来ずっと聴き続けていたのだそうだが、歌詞が自分とダブると言う点を強調していた。
カウンセリングに、音楽療法というものがある。
精神や感情のバランスを回復する手段として、起源は古代ギリシャにまで遡る。
それは、患者の気分や症状と同質の音楽が用いられる。
辛い時は辛い曲、悲しい時は悲しい曲が患者の関心を捉え、そしてそれらのプログラム等により機能訓練が行われる。
我々が普段音楽を聴くのもきっと同じようなものですよね。
小橋が強調していた歌詞、それはセンチメンタルで普段の小橋からは想像もつかないようなもの。
そして、よほど歌詞が気に入ったのだろう、曲については特に触れていなかったが、これも寂しさ、甘さが漂うバラード。
今まで、例えれば異常なほどのハードロック的なプロレス人生を送ってきて、ここにきてのインターバル。
多分、曲も歌詞もこの時の小橋だからこそ惹きつけられるものがあったのだろう。
この曲を小橋に送ったファンは、小橋になりきっていたのかもしれない。
小橋の前で甲斐よしひろの生演奏。終わって一人スタンディングオベーション。
司会に促されて両者が握手をした時、両手で握った小橋がいつまでも離さず、甲斐よしひろが改めて握り返したのが印象的だった。
紫。