新聞で、12月に宮本輝の作品がTVドラマ化されるということを知った。
確か「彗星物語」だったと思う。
共産時代のハンガリーからホームステイの人が来て、異文化交流をする、みたいな話。
実はこの作品、まだ読んだことはない。
作品を買う時の基準というか、基本的には最近のものから昔にさかのぼっていくのだけど、タイトルが気に入ったものやあらすじを読んで興味を持ったものを優先する時もある。
この作品はそんな中で後回しになっていた。
又、関係ないけど最近は設定が似ているものが多い。
大昔に宮本輝について何度か書いたけど、当時は日記のタイトルが本文とは関係ないというか漫才みたいで、探すのに苦労した。
それで時間を喰ってしまったのでそのままコピペすると。
コピペすると。
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M本作品は人の心の描写が凄くよくて、別れがあろうが死があろうが歳を取っていようがどんな障害があろうが、未来に希望を感じさせる結末なんだよ。
それも、ラッキーや不幸に対するあだ討ち根性の結果ではなく、自分の経験した不幸を肥やしにして、地に足の着いた幸せを自力で勝ち取るだろうなっていう感じなんです。
又は言い方をかえれば、幸福も不幸も全て納得して享受するというか。
まぁ幸福も不幸も本来自分の心の中にあるものだから、気持ちの持ちようだって言ってしまえばそれまでだけど、それを努力をしないで不幸になっていく言い訳にするのではなく、幸福も不幸も結局は同じもので、同じ価値があると感じさせるんです。
単なる形式主義のモラリズムではなく、根底にある深い哀しみに裏打ちされた美がにじみ出ているいるというのは、どの作品にも共通かな。
今まで読んだ中では、新潮文庫の「錦繍」が一番好きで、M本作品を読むようになったキッカケの作品です。
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というもの。
この「錦繍(きんしゅう)」は確か中国語にも訳されたと思う。
それと、当HPを作った当初、宮本さんのHPをリンクしようと思ったら「連絡必須」と書いてあったので連絡し、作品の簡単な感想も書いた。
その時に「錦繍」を「金繍」と書いてしまい、送ってから気づいて次の日に謝罪のメールをした。遅いよ。
金赤。