マリー・アントニオの日記へようこそ…今日の気分を、好きな薔薇の花の色にたとえて日記に綴っています。現実には存在しない色もありますがそこはご愛嬌?
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HN:
マリー・アントニオ
性別:
非公開
自己紹介:
生年月日:1967年
★詳しくはコチラ
★日常、趣味、その他について感じたことをとりとめもなく綴っています。
★上記HPも興味があったら是非見てください。イラスト、ショートショート、エッセイ等を載せています。
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夜、セルフ式のイタリアンチェーンで食事をした時のこと。
壁の表示で「禁煙」「喫煙」があって、ちゃんと確かめて禁煙の方に行ったはずなのに、近くの席の人がタバコを吸っていた。
途中、水を取りに行く時に再度表示を確認したら、どうやら私が見間違えていたようだった。

タバコの煙は別にいいけど(吸わないのでない方が好ましいが)、見間違えて今回のように喫煙コーナーへ行ってしまうことがたびたびあり、それが自分でも不思議だった。
以前、ホールの方に音声で「キンエン」「キツエン」と案内される場合は一瞬考えてしまうが文字で見る場合は間違えない、と書いたような気がするが、文字でも間違えていた(笑)

それで、ナゼなのか食事をしながら考えていて、やっとわかった。
「喫煙」の「喫」の字は、「喫茶店」の「喫」ではないか!
それでつい誘導されてしまっていたのだ!

ちなみに「煙」の字は、両方同じなので、数学のナントカという公式のようにカッコの外に出してしまったというか(あれ?カッコで閉じるんだっけ??)、トランプのババ抜きのように同じものは捨てたというか、見ていなかった。意味ないじゃん。
更に言えば、「禁」の字はマイナス的なイメージがあって早く眼をそらしたい気分になる。
ということで、「喫」の1文字のみに強力に集中してしまったのだと思う。

ちなみに、音声の場合に一瞬なにを考えてしまうのかというと、
「私は喫煙していないし」
「(喫煙していないから)禁煙もしていないし」
というところ(笑)

理由がわかったからには今後間違えないと思うが、音声の場合はまた考えてしまいそうな気がする…。

ヘリオトロープ。

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昨日、12chでドラクロワの特集を見ようと思って、少し前にTVをつけて待っていたら、「アド街ック天国」だった。
この番組、まだやっていたのか。
それで、どこかで聞いたような名前の街だな~と思って考えていたら、昔付き合いのあった友人が、自宅から近いのもあってよく行く商店街だった。

その友人は当時、料理を習っていて、魚をさばく練習をするからまるごと欲しいとか、もう忘れたがナントカという食材が欲しいからとか、頻繁にその商店街の名前を聞いていた。

そして少し前、私の地元のパン&洋菓子店がこの商店街に支店を出したことを、店のビニール袋の印刷で知った。
ということで、行ったことはないのに名前だけはやたらと聞くその商店街を初めて見たのだが、なんという昭和の風景。
その近くのプロムナードを通過することはたまにあるが、一歩横道に入れば簡単にタイムスリップできるのか。

そいういえば、昭和50年代はそのプロムナードの近くの某モールが大流行だったらしく、私の自転車を買ってもらうのにわざわざそこまで連れて行かれたのだった。
数年前、忘年会の二次会でこのモールにあるカラオケに入ったのだけど、深夜なので賑わいの程はわからなかった。

でもカラオケ店内は混んでいたな~。
カラオケ自体はここ数年ですっかり閑散としてしまって見る影もないが、待たずに入れるので助かる(笑)

琥珀色。

今日、船越英一郎のドラマをなんとなく見ていたら、それが心理学の知識を持った刑事の役で、番組内でもいくつか馴染みの(笑)概念が出てきた。

その中で1つひっかかったのは、論理的に考える時は眼が右上を漂い、思い出す作業をする時は左上を見る、というもの。

昔読んだ本では逆に書いてあったような気がするが(ついでに右「上」、左「上」とは書いていなかったような)、私の勘違いだったのか…。
映像でも見たような気がするが、映像は鏡面だから、逆に覚えてしまったとか??

番組内では、前者は左脳、後者は右脳を使うからだと言っていて、以前もそう読んだはずなのに、なにを勘違いしていたんだろう。

そういえば、自分でもおかしいと思ってカウントしたことがあったのだった。
ボーッとしている時、視線や顔の向きがいつも左側を向いていて、気がついた限りでは右側を見ていたことは1度もない。
私は理数系が壊滅的にダメなのにヘンだな~と思っていたのだが、ナゾが解けた。

この視線の話、昔ブログにも書いてしまったんですよね(笑)

レンガ色。

nikki-mona-lisa.JPG2~3週間前の日曜美術館で、「モナリザ」の特集があった。

この絵はいろいろと不思議な点が多く(というか、ダ・ヴィンチの絵の多くはそうだが)、初めは「また今までの説を編集しなおして使いまわしするのかな~」と大して期待をしていなかった。

それが、4~5年前に出たという新説を紹介していた。
フランスの美術の教師(だったかな?)が研究しているもので、なんとこの絵は「マイクロ点描」で描かれた、というもの。

聞いた瞬間、あまりの現実感のなさに思わず笑いが…。
何百年研究してもわからないからって、とんでもないことを言い出した、くらいにしか思っていなかった。
それが、その人は実際に自分でも実験的にこの技法でダ・ヴィンチの他の絵を模写していて、それを見たら今度はあまりの展開に思わず戦慄が…。
実際、ルーブル美術館の研究員?キュレーター?に見てもらったら、奇跡だと言われていた。

その「マイクロ点描」は、印象派のような普通の点描とは比べ物にならない、細かい霧のような点描で、これならなぜあんなに制作に時間がかかったのか、なぜ筆の跡がないのか、なぜあんなにきれいなグラデーションなのか、素人の私にも理屈としては「そうかも」と思える。

筆の跡がないのは、今までの説では「スフマート技法」といって、絵の具をごく薄く溶いて何度も塗り重ねる技法を使っている、ということになっていた。

最近、また性懲りもなく(笑)ダ・ヴィンチの特集本が出たような気がしたが、これのことだったのかぁ~~!!
どうせ「別の角度から」と銘打って今までの資料の再編だと思って書店で見もしなかった。

そういえば、DNA鑑定も10数年前とは比較にならないほど精度が上がったらしいし、これからこういうナゾだったものがどんどん解明されていくのだろうか。
ナゾはナゾで勝手に推測する楽しみがあるけど、やっぱり学問上はハッキリ分かっが方がいいんだろうな~。

青白橡(あおしろつるばみ)。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお付き合いください。

早速だけど夜、NHKオペラを見た。

オープニングのアイーダで、「♪復讐の戦士~…」と歌うところの字幕が「復しゅうの戦士~…」
平仮名になると急にギャグっぽくなり、オープニングからいきなり脱力した。

その後、階段を降りてくるところで男性歌手がコケそうになり、
歌い終わった女性歌手が下がる時にドレスの裾を踏んだのか小さくつっかえ、
大道具の影に電気コードらしきものが見え、
その他、数え切れないくらいにツッコミどころ満載だった。

1つ興味を引いたのが、能装束の鱗文様と同じ、三角の連続の模様の壁があったこと。
この文様は能では晴れがましい意味ではなく、蛇面(よく見る、鬼のような形相の角の生えた面)と共に見慣れているのでびっくりしてしまった。
ヨーロッパにもこの文様ってあるのだろうか。

今年は面白いことがあるのかもしれない。

若緑。

毎年しつこく言っているが、今年も年越しは12chのジルベスターコンサートです。

曲が終わった瞬間に年が明ける(そのように合わせる)というのが目玉の1つで、初期の頃は「ボレロ」が多く嬉しかった。
ここ何年かは違う曲で、今年も違うがまぁいいか。

あと気になるのが、今年こそ例のメガネの人はどうするのか。
(2000年代に入ってから、中央の「00」の部分がメガネのレンズの部分になっている遊び心のあるメガネをしていた。
昨年は「2010」の「1」が鼻の部分になっていた。)

でもまぁ、こういうのを作る人って、難しければ難しいほど気合が入るんですよね。
職人さんとか技術者とかデザイナーって、無茶を言うほど喜んじゃうんだから。
その継続的なモチベーションと仕事に対するプライドは見習う部分が多い。

ということでこれからジルベスターが始まります。
本年も読んでいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

ラベンダー。

小学校4年生の時、クラスに「○○魔人」というスペシャルなアダ名を持った男の子がいた。
(○○の部分は言えないが、下記の状態から容易に察しがつくと思う。)

周囲から見る限り、何の理由もなく突然奇声をあげて暴れだす男の子だった。
授業中だろうがなんだろうが、突然泣き喚き、机をいくつも倒し物を投げ手足を振り回して暴れるので、クラスメイトは恐怖にかられ、全員脱兎の如く廊下に避難して外からドアをぴったり閉め、一人残った担任の教師が止めるということがたびたびあった。

ある日、一通り暴れて落ち着きを取り戻した魔人君を、担任がその場で諭し始めた。
おそらく、長休みか放課後だったと思うが、魔人君の席で机を挟んで向かい合っている2人にはお構いなしに、とりあえず教室はいつもの風景に戻った(子どもは切り替えが早い)。

魔人君は、どうして暴れるのかと冷静かつ真剣に聞かれていたが、まだ涙目のまま下を向いて黙っていた。
おそらくそれは無理もないことだった。魔人君はADHDの特徴を顕著に表していたが、当時はこのような知識が一般にはなく、担任でさえどうしていいかわからなかったに違いない。

担任の言葉が聞こえた。
「先生だって怖いんだよ」
担任は大学を卒業して2年目の女性の教師で非常に良い先生だったが、私はその時に、先生でも怖いことがあるんだなと初めて思った。
同時に、魔人君の様子を見て、本人にもわからないのだと子ども心に思い、不思議なことにそれから魔人君に対して恐怖を感じなくなった。

魔人君のその症状は4年生の途中まででいつの間にかなくなり、5年生になる頃にはそんなことは忘れ去られていた。
元々、明るい個性的な性格だったため、その後は普通にクラスに溶け込み、クラス替えがなかった5年生の時も楽しく過ごした。

さてその魔人君とは高校も同じだったのだが、いつ頃だったか、魔人君は美術部に入っていると知った。
それを聞いた時、あぁ~なるほど!と、その個性と美術部というのが完全にマッチして妙にウケた。

そして数々のエキセントリックな行動も耳にし、自分も美術部には少し興味を持ったものの、入らなくて命拾いしたと思ってしまった(汗)

偶然、校内の自販機の前あたりで会って話をしたことは2~3度あったように思うが、同じコミュニティに所属してあの変人(失礼)に自分のペースや価値観を乱されるのはちょっと…とか、
もしかして美術部はあのくらいの変人(失礼!)でないと続かないのかも…とか、
美術部ってああいう変人(失礼!!)ばかりなのかも…とか、
自己が確立していなかった私は、自分のやりたいことよりも、周囲から受ける状況を考えてしまっていた。

まぁおそらく、入部していたとしても、自分の実力のなさを魔人君のせいにしていたであろうことは容易に想像がつく。
アドバイスしてくる魔人君に
「あぁ~もう!口出さないでよ!」
と頑として受け入れず、結局魔人君の方が高い評価を受ける図がありありと浮かぶ(笑)

今年、mixiを見ている時、偶然魔人君らしき人を発見した。
プロフィールと紹介文を読む限り、本人に間違いない。
マイミクになるほどの付き合いもなかったし、魔人君の方では忘れていると思うのでそのままスルーしたが、あの様子では個性が良い方向に伸びたようだ。

藍鼠。

掃除をしながらN響アワーを見た。

今日はクリスマス特集ということで、クリスマス向きの曲を何曲か流していた。
その中にあったワーグナーの「ジークフリート牧歌」。

解説で、愛妻家のワーグナーが妻コジマに送ったプレゼントの話。
あるクリスマスの朝、コジマはどこかから聴こえてくる音楽で目を覚ました。
部屋から出て音楽に導かれるまま階段下のホールを見ると、室内楽団オーケストラ(※後日訂正)が演奏していて、指揮をしていたのはワーグナーだった。
この音楽のプレゼントにコジマはいたく感動した、とのこと。

ところで20代の頃、朝家を出るまでの間にNHK・FMの「あさのバロック」を聴いていたのだけど、そこでもこの話が紹介されたことがある。
ただし、その時はクリスマスではなく、コジマの誕生日のプレゼントということだった。

ワーグナーというと、プロレスファンにとっては藤原(元新日本プロレスのレスラー)のテーマ曲「ワルキューレの騎行」のイメージが強いけど、ロマンティックなんですね。というかロマン派の人か…。

ノイ・シュバンシュタイン城を作ったルートヴィッヒ2世との親交も有名だが、彼に助けられるまで結構苦労したらしく、波乱に満ちた豊かな人生経験の持ち主だったらしい。それが、夢の中で生きるルートヴィッヒと妙にフィーリングが合ったとか…。

上記のような粋なプレゼントも人生経験の成せる業なんですかね。
今までに見聞きしたプレゼントの話で、印象に残っているいくつかのうちの一つである。

薔薇色。

ジブリの新作が「コクリコ坂から」だと知った。
これ、原作の漫画を雑誌「なかよし」でライブで読んでいたんですよね(笑)
漫画は高橋千鶴、原作者は今調べたら知らない人だった。なんと1980年のことですよ。

当時「なかよし」の看板作家はいがらしゆみこ。「キャンディ・キャンディ」の次の作品「メイミー・エンジェル」が連載されていた。
「なかよし」は、少女漫画雑誌の中では対象年齢が比較的低く、ストーリーは浮世離れしたわかりやすい恋愛物がメイン。
絵柄もデッサン力よりむしろ華があるかどうかが重要視され、特に瞳がキャンディに代表される、顔の3分の1を占める大きさに星がたくさんという路線だった。

その中で高橋千鶴は人気作家の1人ではあったが、小さい眼の絵柄に、生活感のある高校生が人間らしく悩むというこの作品は多少不利な面もあった。

浮世離れした話が好きだった私にはあまり面白いとは思えなかったが、それにも増して、ストーリーとの関連性が描かれない意味のない外国語(コクリコ、メルなど)、キャラクター像のブレ、右往左往した挙句にうやむやになるテーマ、無理のある心理描写など設定が丁寧とはいい難い面が目立ったことも大きい。

今はどうかわからないが、当時はこのような雑な設定、ストーリーも散見された。
当然、それは作者・編集者の技量不足が原因と思われるが、子どもの方が欺瞞には手厳しく、信頼回復が難しいということにまでは思い至らなかったらしい。

その後しばらくして雑誌自体を買うのをやめたが、その理由はこの作品「コクリコ」が終わり、すぐに同漫画家の次の作品が連載されたが、またもや意味のない設定、主人公の性格のブレ、中1にもわかる不適切な英語の挨拶等ストレスがたまったことが1つ。

もう1つ、12月号でいがらしゆみこの「メイミー」が終わり、1~2ヵ月あけて同作家の次の連載が始まったことで、雑誌を買うことをやめようかどうしようか迷う年末、又は年度末に看板作家の連載を始め、読者離れを防ごうという作戦に気づき、すっかり購買意欲を失ってしまった。

ジブリ側はこの「コクリコ」のテーマに一定の価値を見出したようで、その理由は読む限り理解できる。
あまりのつまらなさににタイトルが忘れられなくなった作品を、どのように蘇らせてくれるか、非常に楽しみである。

煤竹色。

大分経ってしまったけど、今年の漢字が「暑」と発表されて、「あ~そうだったな~」と10年前のことのように思い出した。

my 今年の漢字は「創」かな?
久しぶりにまた(ムダな)サイトを作ってしまった(笑)

帝王紫。

実は昨日と今日は、ボン・ジョヴィのライブだったのですよ。
諸事情があって行けなかったけど。

一応曲目を見てみたら、前回ライブで聴けなかった「オールウェイズ」があった。
もし「ブレイズ・オブ・グローリー」があったりしたら後悔してもしきれないけど、なかったようだ。
まぁ日本でこの曲を歌ってくれることなないかな?(←西部開拓時代の無法者を歌った曲のため)

少し前に、どこかのサイトで人気投票みたいな結果が出ていたので自分でも考えてみたのだけど、聴き始めた頃と多少好みが変っているかもしれない。
順位をつけてみると、

1.ブレイズ・オブ・グローリー
1.イッツ・マイ・ライフ
1´.オールウェイズ
1´.リヴィング・イン・シン

という感じ(笑)
全部1と1´だけど、一応上位~下位ということで。あとの好きな曲は全部2か3。

次のライブはまた2年後くらいかな~?早く2年後にならないかな~。

それにしても、あのカップヌードルのCMはおもしろいのかもしれないけど、字幕がないのでイマイチわからない。
それよりあれは1995年のライブ・イン・ロンドンの映像ではないですか。
あのライブでのオールウェイズよかったな~。

ボルドー。

星野勘太郎さんが亡くなった。
ここ数年、昭和の名レスラーの訃報が続き、寂しい限りである。
肺炎だったということだが、ヤマハ・ブラザーズの盟友・小鉄さんが8月に亡くなり、気落ちしてしまったのだろうか?

小柄な体格にアフロヘア。明るいブルーのタイツに白いシューズ。
80年代前半、プロレスを見始めて間もない頃、何の知識もない段階での星野さんは、そのビジュアルと「カンタロウ」という風変わりな名前に加えて、独特のファイトが面白く映り、すぐに覚えられた選手だった。


「突貫小僧」と呼ばれ、すばやく動き回り、ボクシング仕込みのパンチの連打、空中殺法、気迫のこもった表情、掛け声。
そのスピードについて行けず、相手がキリキリ舞いする様子に湧く観客。

本人の気性とは裏腹に、星野さんの試合はいつもそのタイツの色と同じで明るかった。
星野さんは、当時の殺伐とした新日のリングの中で、まさに一服の清涼剤のような役割をしていたような気がする。

5月のラッシャーさん訃報の時にも書いたが、当時の新日はアントニオ猪木を頂点とした絶対的なヒエラルキーがあった。
「プロレスラーは黒のショートタイツとシューズだけで勝負するもの。余計な装飾はいらない」というのがストロングスタイルを標榜し、ストロングスタイル=黒とする猪木の持論だった。

そのため、当時の新日では黒のシューズ&タイツが基本であり、ジュニアはその性格上、別として、他の色を身に着けていたのは猪木と同世代の坂口、星野さん、後輩では白いシューズを履いていた長州くらいだったか。
(ただし、80年代も後半に入ると少しずつ他のカラーを身に着ける選手が出てくるが。)

自分自身、黒が好きだったのでそれは大歓迎であったわけだが、今思えば星野さんの水色はその中で重要な役割を担っていた。

例えば、ジュエリーのルールに「はずす」というものがある。
ジュエリーの装着は目的の格によって細かく決まっているわけだが、何もかも完璧にキメていると相手に威圧感を与え、気疲れさせてしまう。
それを避ける為に、アイテムのどれか1つを遊び心を持ったものにして、相手をホッとさせる気遣いが歓迎される。

又、サーカスのピエロ(シルク・ドゥ・ソレイユのクラウンは素晴らしい)、バイクのブレーキの遊びなど、緊張を和らげるワンクッションの役割がいかに重要かがわかる。

星野さん自身は先輩の特権で好きな色を身に着けていただけかもしれないし、タイトルにも絡まず、好き勝手に暴れるのが性に合っていたのかもしれない。

だが今思い出すと、黒々とした殺伐としたリングの中、その黒はまるで背景のようになってしまい、水色のタイツに白いシューズで暴れまわっていた星野さんがより一層鮮明に浮かび上がる。

スカイブルー。

nikki-nou1.jpg久しぶりに駅前の骨董市を見た。

いつものことだが、相変わらずゴミかガラクタかわからないものが多い。
そしてこれまたいつも言っていることだが、このガラクタも人によってはデザインや資料の為に必要としている。
nikki-nou2.jpgそして、ほんのたまに、自分にとって必要な骨董品が見つかることもある。
そんな調子なのだが、1年半ほど前に昭和初期の骨董ガラスペンを見つけてからは収穫ナシだった。

昨日、天気が良かったのでなんとなくフラリと行ってみたら、ナント大量の能のテキスト(脚本?)が段ボールに詰め込まれていた。

昭和30~50年代発行の和綴じで、著者は観世流14世の観世右近。
これ一度のみの発行らしく、「観世」の印刷ではない朱肉のハンコの押印。
心の中で欣喜雀躍して演目を選んだ。

・葵上(簡単に言うと、光源氏の正妻に対する愛人の恨み節)
・井筒(同、女の霊が幼馴染の恋人を偲ぶ)
・安達原(同、鬼女が旅の山伏に成仏させられる)
・羽衣(同、羽衣伝説)

のベタな4作が欲しかったのだが、下2つは状態が良くなかったので諦めた。
まぁご覧の通りの行書体で読めるわけではないのだが。
パートナーは、バッタものではないのかと言っていたけど、雰囲気を見られるだけでもいいです♪

煤竹色。

ワラ半紙って昔ありましたよね。
私が小学生の頃はまだワラ半紙が普通にあって、公式(?)のテストではない普段の小テストは、先生が手書きで書いて
ワラ半紙に印刷したものだった。
そういえばいつ頃なくなったんだろう。

デザイン関係のアイディアやラフスケッチは通常、手書きが基本。
真っ白な紙に自由に書き散らすので、家で趣味関係のものを描くのに常に大量の紙をストックしている。
近所の店で手軽にある程度まとめて手に入り、しかも価格もそれなりのものとなると、コピー用紙が一番便利なのだが、欠点が一点。

これって、ラフには紙質が良すぎるんですよね。
手触りもそうだけど、なんといってもこの白さ。
「真っ白な紙に自由に書き散らす」といってもそれは比喩であって、好みの色合いがある。

現在、白い紙(や白い布地)のほとんどは、蛍光増白剤が塗布されている。これによって青緑色の蛍光色が発せられ、より白く見えるようになっている。
私の場合、この白い紙に黒い筆記具で描くと、明度差が大きくなんとなく気疲れてしまうのです。

それでここ数年は、無印のワラ半紙の色をしたらくがき帳を使っている。
このくらいの色が落ち着いていて自然に描きやすい。

昔の本物のワラ半紙は本当にワラのようなものが紙に混じっていて、シャーペンの芯がひっかかったりしたような…。
描いてみたらどんな気分がするのかな~。
今ももしかしたらどこかであるのかもしれないけど、逆に貴重品になるのかな?

パールグレー。

もうそんな年齢なんだな~。
他国のこととはいえ、産まれた時から見ているので感慨深い。
皇位継承順位は第2位だから、結婚式に日本の皇室からは同格の秋篠宮両殿下が行かれるのかな?

皇室の話題の時にいつも気を使うのが称号などの言葉遣いなのだが、まぁ称号についてはだいぶ前に書いたこともあるけど、未だに間違えることもある。

以前書いた時には、現皇太子チャールズの夫人カミラは「皇太子妃」の称号は使わず「~公爵夫人」と名乗るらしいと書いたが、その後調べたところ、実質的にも「夫人」ではあっても「妃」ではないということらしい。
日本の皇室は結婚したらもれなく「妃」の役割も付随するものだが、それも現在の皇太子妃の状況を考えるといいのか悪いのか…。

又、私は「~陛下」「~殿下」と呼ぶのが好きなので「~さま」はあまり使わないのだが、ナゼ漢字ではなく平仮名の「さま」かというと、「様」の字はいくつかあって格があり、皇族につける最上位の字は難しいので平仮名にしたのだとか。真偽のほどはわからないが。

ちなみにイギリスでも日本と同じように、女王は「女王」という存在であって皇族ではないのだろうか?

この皇族に対する言葉遣いでは、その昔若かりしころ、とんでもない非常識な間違いをしたことがある。戦前なら打ち首かもしれない。

当時、沖縄に取り付けている電光掲示板に流すコンテンツの企画・デザインをしていたのだが、サービスで沖縄の某新聞のニュースを短く4つくらい流していた。

時代は昭和天皇が亡くなり、元号が平成に変わり、即位の礼を控えていた頃。
毎朝FAXで原稿をもらって打ち込むのだが、事件は今上陛下の即位の礼が無事執り行われた次の日。
流れてきた原稿には
「昭和天皇の即位の礼が~」

一瞬、頭がこんがらかり、書き損じを間違えて流したのか、新聞社の人が間違えるものか、もしかしてなにかの暗号か、とかいろいろ考えたが、どう考えても「昭和天皇」というのは書き間違いとしか思えない。
それで任意で打ち直したのだが…。

無知な私はなんと
「平成天皇の~」と打ってしまったのです!!

たびたび言っているが、こういう業種は文字ミスについては非常に厳しい。
某居酒屋チェーンの社長ではないが、4階の窓から飛び降りて死ねという感じです。
おまけに現地でチェックしてくれる人も気づかなかったらしく、おそらくそのまま流れていたはず…(汗)
この頃には、このくらいの単純な作業については上の人間がチェックをしなくなっていたことが災いした。

それにしても、クレームが一件も来なかったのは誰も見ていなかったからだろうか。

緋色。

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