エントランスにセミの羽が一枚落ちていた。
よりにもよって今年(以降)地上に出てくるなんて気の毒にね。
だいたい、安全で涼しい地中で一生過ごせばいいものを、最晩年になってわざわざこんな過酷な環境に出てくるなんて、仏教徒でなくても前世でどんな悪いことをしたのかと思ってしまう。人間なら老人虐待だね。
子どもの頃も、こんな余命数日の瀕死の生き物、気の毒で捕らえる気もしなかった。
ただし技術的にも私には難易度が高く、無理だったと思うが。
まぁこれも一つの生き様だが、子どもに生き様を同情される生き物なんてそうないだろう。
話は戻って、うちの周囲では、毎年8月後半になってやっと鳴き声が聞こえる。
だから時期に関しては気にしていなかったのだけど、別に気になることが。
先日鳴いていた個体が、鳴き方からして明らかに1匹なのだが、2匹でハモっているような鳴き声だった。
鳴き声を出す器官が2つある固体が出てきてしまったのかもしれない。
某ウサギみたいにあるべきものが無いのは悲惨だけど、ありすぎるのもちょっとね。
常磐色。