三沢さんの件があってから、駅前の書店に何冊かの三沢本が並ぶようになった。
三沢著「理想主義者」と、仲田ドラゴンのナントカというのと、あとは忘れた。
それで、パートナーに「理想主義者」をプレゼントした。
私も見せてもらったのだけど、目次の各フレーズが非常によくて、まるで三沢名言集のようだった。
昔、とある研修を受けるのに、講師の人が「テキストを読むのに、まず目次をよく読むと内容がわかりやすい」と言っていたことがある。
その言葉をこの本で実感した。
私は三沢さんについてはよく知らないが、三沢さんの人柄や信条がよく伝わってきて、何を言いたいのかなんとなくわかるような…。
千歳緑。
今度はレフェリー、テッド・タナベさんが…。
心不全だったらしいし、三沢さんのことが心臓に悪かったのかもしれない。
本題だが、そういう私も三沢さんの件ではある異変が自覚できる。
というのは、「バックドロップ」という技を思い出せなくなってしまったのです。
普通、メジャーな技はその単語を聞くとすぐに映像が浮かびますよね。
それが、ブレーンバスターやDDTなど他の映像が浮かんでしまい、10秒くらい考えて思い出す、という感じです。
こういう事件が起こったとき、このように人によって様々な現象が起きるそうだ。
おそらく「急性ストレス障害」というものだろう。
それは自然なことなので、私のこの場合はムリに押さえ込もうとしたり反発したりせず、「こういうこともあるんだな」くらいに捉えている。
ブルーグレー。
訃報を知ったのは深夜だった。
昨日はPCを開いていなかったので、心肺停止状態だったのも知らず、就寝直前にマイミクさんのメッセージを読んでびっくり。
すぐにPCを開いて情報を探し回ること2,3時間…。
一旦寝たものの、2時間ほどでまた眼が覚めてしまい、8:00からの日テレの番組TOPを最初からしっかり見られた。
三沢選手を見て、体調が悪そうだというのはきっと誰もが感じていたことだと思う。
特にファンでもなかった私がそう思うのだから、事情を良く知っているファンの方は非常に心配していたのではないか。
後だしジャンケンみたいだが、いつだったか試合中の三沢選手の顔を見て、その顔色の悪さや表情にびっくりして病気なんじゃないかと思ったことがある。
何度か書いているが、似顔絵を描く関係で人の表情がけっこう気になるタチである。
長年プロレスを観ていたが、それまで見たこともない、ただのダメージから来るものではない表情が気になっていた。
例えは悪いが、いじめられっ子がいじめられているような…。
そして、私の問題はそこからである。
そのような違和感を持ったのに、そのままスルーしてしまったのだった。
試合は見続けていたのだが、特にファンではないという意識からか、
「あ~疲れているんだな~」という感想で終わってしまった。
そこで違和感を持ったのなら、ナゼその感覚を信じて観察しなかったのか(便宜上、「観察」という言葉を使いますが、ファンの皆さんすみません)。
この場合、三沢選手という「人」を見るのではなく、「表情」を見るべきだったのだ。
「違和感を持った」という感覚は「勘」のようなものだと思うけど、そもそも「勘」というのは経験から導き出された統計である。
今まで二十数年間、毎週毎週、何人もの選手の表情を見続けて、その蓄積されたデータに照らし合わせて「コレはおかしい」と無意識が教えてくれたようなものだ。
「無意識」の解釈は、そちら系の書物を読んでいるとだいたいこういうことである。
私はユングが好きだったのでそれによると、
意識というのは、海に浮かぶ島である。海にはいくつもの島が点在して見えるが、一つの島が一人の人間の意識である。
その島は、海の中へ続いていく。その隠れた部分がそれぞれ一人の人間の「個人的無意識」である。
その更に下は、海の中で地面につながっている。どの島も同じ一つの地面につながる。この地面が「集合的無意識」である。
集合的無意識は、今までの人類全ての英知がつまっている。それぞれの個人は、無意識レベルで全人類とつながっている。
と、昔の拙い知識を引っ張り出してきてみた。
ちなみに、どこかのセミナーでフロイトの無意識の解釈を聞いたが、少し違ってしかも性に合わなかった(そういう問題?)ので忘れた(汗)
とにかく、その無意識の力を信じてよく表情を注視することが必要だったのだ。
そうすれば、私の中でなにかが変わった可能性も否定できない。
例えば、なぜこんな表情をしてしまうのか無性に知りたくなる、
「家庭の医学」かなにかで症状から原因を調べてみたくなる、
ネットでもその関係のサイトを見てみたくなる、
という具合に、自分が集中して取り組んでいることには、なぜかそれに見合った情報が目に付くようになる(おそらく無意識が選んでいるのだろう)のは誰もが経験したことがあると思う。
そして究極、理由はわからないがNOAHのフロントにメールを送りたくなる、とか。
新日ファンだからとか、根拠もないのにとか、そもそも人が人の心配をするのに条件などいらないのだ。
おそらくそういったメールもたくさん届いていたのだと思うが、例えば1通と100通では効果が違うと思う。
1通からは1通分の、100通からは100通分の無意識を感じ取る、ということはないだろうか?
その結果、何も変わらないかもしれない。でもやってみれば何かが変わる可能性が発生する。
今どうするかの選択によってその先が変わる。
もし取り越し苦労だったらこんな嬉しいことはないではないか。
大げさかもしれないけど、自分の感覚をもっと信じることが誰かの命を救うことにつながるのなら、みんなでもっと自分を信じよう。
外界の様々な要素によって自分を見つめる機会が減ってきたり、外界からの作用によって自分というものが脅かされることもあるが、本来の姿であれば、自分が一番自分を信じているはず。
ダークグレー。
久しぶりに昔のプロレスビデオを観た。
どれくらい昔かというと、1991年のワールドプロレス。
3.21東京ドームの「スターケードin闘強導夢」ですよ懐かしい。
内容は以下の通り。
●1/60
グレート・ムタ(11分41秒 片エビ固め)スティング
●ザ・グレーテスト18クラブ指定試合 1/無
長州力(11分07秒 KO)タイガー・ジェット・シン
●NWA世界&IWGP両ヘビー級選手権試合 1/60
藤波辰爾(23分06秒 グランド式あばら折り)リック・フレアー
ドームが勢いづき始めた頃かな? この雰囲気、よかったな~。
ムタも長州も藤波も若い。
ホールドアウトのムタバージョン、カッコいい。
今は無きグレーテスト18クラブ(笑)長州とシンの迫力ある流血マッチ。
そしてNWAを獲った藤波。後日、オーバー・ザ・トップロープのクレームをつけられて返上したんだったかな?
でも一度はNWAチャンピオン!
威風堂々たるフレアー。世界最強の間合い。
コーナーポストでの「ノーノー」が若い頃は腹が立ってしかたがなかった(笑)
残念ながらこの試合では出なかったが。
20~10年ほど前までは毎週ビデオに録っていたのだけど、捨ててしまったものもかなりある。
今残っているものはどうしても取っておきたかったもの。
時間があったらまた別のを見てみようと思う。
オールドローズ。
マイミクさんから、小橋が出るという情報を聞いて「泣ける歌」という番組を見た。
どんな番組かは知らなかったが、多分、ゲストが感動した歌のエピソードがあるのだろうということは察しがつくので、小橋のような人がどんな歌に感動したのか興味があった。
大まかに説明すると、小橋というのはプロレス界の偉人で、一昨年の12月には大病からありえない復帰をし、もはや生ける伝説のようになってしまった人。
その大病中に心の支えにした歌が紹介された。
その歌とは、甲斐バンドの…えーと、なんだっけ…(汗)
「熱狂」? 「ステージ」?
すみません、タイトルはもう忘れかけています。
というか、大事なのはそれを見て感動したことなので、タイトルの問題はご容赦ください(汗)
実は甲斐バンドの歌を聴いたのは今回が初めてなのだけど、普通の状態の私が今なんとなく聴いても、なかなかいい歌だと思った。
小橋の入院中にあるファンが送ってくれて、それ以来ずっと聴き続けていたのだそうだが、歌詞が自分とダブると言う点を強調していた。
カウンセリングに、音楽療法というものがある。
精神や感情のバランスを回復する手段として、起源は古代ギリシャにまで遡る。
それは、患者の気分や症状と同質の音楽が用いられる。
辛い時は辛い曲、悲しい時は悲しい曲が患者の関心を捉え、そしてそれらのプログラム等により機能訓練が行われる。
我々が普段音楽を聴くのもきっと同じようなものですよね。
小橋が強調していた歌詞、それはセンチメンタルで普段の小橋からは想像もつかないようなもの。
そして、よほど歌詞が気に入ったのだろう、曲については特に触れていなかったが、これも寂しさ、甘さが漂うバラード。
今まで、例えれば異常なほどのハードロック的なプロレス人生を送ってきて、ここにきてのインターバル。
多分、曲も歌詞もこの時の小橋だからこそ惹きつけられるものがあったのだろう。
この曲を小橋に送ったファンは、小橋になりきっていたのかもしれない。
小橋の前で甲斐よしひろの生演奏。終わって一人スタンディングオベーション。
司会に促されて両者が握手をした時、両手で握った小橋がいつまでも離さず、甲斐よしひろが改めて握り返したのが印象的だった。
紫。
飯塚vs永田のチェーンデスマッチ。いつの間にかそんなに遺恨が深まっていたのね(汗)
デスマッチもいろいろあるが、相手とつながれて逃げられず、しかもそのつないでいるものが凶器であるという点で一番スリリングかな?
デスマッチらしいラフファイトに終始した試合だったが、流血についてアナウンサーが「永田はサラサラ血、飯塚はドロドロ血」って…。
健康番組ですか。気をつけてくれないとお笑いになってしまいますよ。
中西を必要以上にバカバカ言うこともなくなったが、より一層の注意を促したい。
ところで、デスマッチの呼称について、ナゼか勝手に「デス」を省略しているものがあることに気がついた。
ケージマッチ、カベジェラ・コントラ・カベジェラなどもともと「デス」に当たる言葉が入っていないものもあるが、
このチェーンマッチ、ネールマッチについては自分でも知らないうちに省略していた。
多分、チェーンだのネールだの、もともと物騒な単語が入っているからだろう。
ところで、飯塚vs永田はチェーンマッチで再戦を行うそうだが、「ドックカラー・チェーンデスマッチ」ってなに?? 医者の襟?
もしかして、ドッグの間違い??
闘いの大海原。